ARTISAN(アーチサン)は、国内外のFPSプロ・配信者に支持される国産ハイエンドマウスパッドです。ただしシリーズが多く、名前(ゼロ・ヒエン・ライデン…)だけでは違いが分かりにくいのが難点。この記事では、滑走スピード・硬さ・サイズ・価格の4軸で現行シリーズを整理し、シリーズごとに「どれを選ぶか」まで書きます。
マウスパッド全体の選び方(布とガラス、他ブランド含む)はゲーミングマウスパッドおすすめへ。
ARTISAN(アーチサン)は、国内外のFPSプロ・配信者に支持される国産ハイエンドマウスパッドです。ただしシリーズが多く、名前(ゼロ・ヒエン・ライデン…)だけでは違いが分かりにくいのが難点。この記事では、滑走スピード・硬さ・サイズ・価格の4軸で現行シリーズを整理し、シリーズごとに「どれを選ぶか」まで書きます。
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ARTISAN公式の選択ガイドは、シリーズを滑走スピードの3段階で分類しています。「コントロール/スピード」ではなくロー/ミディアム/ハイ スピードという並びです。
| スピード分類 | 現行シリーズ | 性格 |
|---|---|---|
| ロースピード(止め寄り) | 99式 / ゼロ(零) | 止めが効く。止め撃ちの多いFPS向き |
| ミディアム(バランス) | ハヤテ乙V2 / キ83 / ヒエン(飛燕) | 滑りと止めの中間 |
| ハイスピード(滑り重視) | ライデン(雷電) | よく滑る。上級者向けと公式が明記 |
なお公式ページの言い回しはシリーズごとに少し違い、ヒエンは「スピード寄りのバランス型」、キ83は「スピード・バランス型」という独自の枠で説明されています。上の3分類は目安として見てください。
そのうえで、同じ表面でも「硬さ」で使用感が大きく変わります。硬さは全シリーズ共通で3種類です。
| 硬さ | 厚み | 公式の位置づけ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| MID | 3mm | 滑りの軽さ・一貫性/トラッキングエイム | 硬めで沈み込みがほぼ無い。止めは弱め |
| SOFT | 4mm | 汎用性の高さ/幅広いエイムスタイル | 公式おすすめ。迷ったらこれ |
| XSOFT | 4mm | 止めやすさ/リコイルコントロール | 最もやわらかくブレーキ感が強い。止め最重視 |
硬さで変わるのは中間層のスポンジだけで、滑走面(表面)の生地は同じシリーズなら共通です。つまり「速さの性格=シリーズ選び」「止めの強さの微調整=硬さ選び」という順で考えると迷いません。
価格は公式ストアの開始価格(「より〜」)です。サイズ・硬さ・時期で実売は変わるため、目安として見てください。
| シリーズ | スピード | 滑走の性格 | 硬さ | サイズ | 開始価格の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 99式 | ロー | 最も止まる。速乾糸のカラっとした質感 | X/S/MID | S〜XXL | 約5,720円〜 |
| ゼロ(零) | ロー | 止め寄りバランス(競技の定番) | X/S/MID | S〜XXL | 約2,970円〜 |
| ハヤテ乙V2 | ミディアム | やや速い織地。滑って止まる万能型 | X/S/MID | S〜XXL | 約6,600円〜 |
| キ83 | ミディアム | 六角織で方向差を抑えたスピード・バランス型 | X/S/MID | S〜XXL | 約7,040円〜 |
| ヒエン(飛燕) | ミディアム | スピード寄りバランス。ザラつき最強 | X/S/MID | S〜XXL | 約2,970円〜 |
| ライデン(雷電) | ハイ | 編地で布最速級。サラサラ質感 | X/S/MID | M〜XXL | 約3,850円〜 |
この記事のリンクは、公式おすすめのSOFT × XLで統一しています(ゼロのXSOFTのみ、止め最重視の指名買い用として別に載せています)。
サイズは実寸で次の通りです。公式の選択ガイドでもXLに「おすすめ」表記が付いています。
| サイズ | 実寸 |
|---|---|
| S | 240×210mm |
| M | 310×240mm |
| L | 420×330mm |
| XL | 490×420mm |
| XXL | 500×490mm |
迷ったらXL(490×420mm)です。LとXLの差は横幅で+70mmですが、奥行が330→420mmと+90mm増えるのが本質で、腕エイムで縦・斜めにも振る人ほど恩恵があります。
L(420×330mm)を選ぶのは、振り向きが26cm/360より小さい人です。手首中心のエイムならこの幅で足りますし、デスクをコンパクトに使いたい・フルサイズキーボードと並べたい場合はLのほうが実用的です。デスクの実測幅が60cm未満ならXLは物理的に厳しいので、素直にLにしてください。振り向き30cm/360を超えるなら、腕を振り切れないのでXL一択です。
XXLは机全面を覆いたい人向けで、エイムのためというよりデスクマット的な使い方になります。
S(240×210mm)・M(310×240mm)はFPSではかなりマイナーです。ハイセンシでもマウスがはみ出しやすく、基本的には勧めません。ただし、机が極端に狭い・ノートPCと併用する・持ち運ぶといった事情があり、実際に使ってみて窮屈さを感じないなら選んで問題ありません。サイズはエイムの正解というより、自分の振り幅と机に収まるかどうかの問題です。
SAZやVALORANT、CS2のように止め撃ちが多いFPSでまず選ぶならゼロです。公式分類はロースピードで、止めを最優先しつつバランスも残した性格。競技での使用実績も厚く、外しにくい1枚です。
滑走面は硬さによらず共通(ポリエステル100%の編地サーフェイス)なので、サイズと硬さの2つを決めるだけで選べます。以下から選んでください。
サイズも硬さも王道のSOFT × XL。SOFTは公式が唯一「おすすめ」を付けている硬さで、止めと滑りのバランスが最も素直です。振り向き30〜40cm/360の人はまずここから。通常版の型番はFX-ZR-SF-XLで、公式定価5,720円。色は在庫のあるもので構いません(色替えの注意は記事末尾を参照)。
TenZエディションは北米のトッププレイヤーTenZのサインプリントと、シグネチャーカラーの赤をモチーフにしたモデルで、SOFTのXL/XXLのみの展開です。サーフェイスの説明は通常版と同一で、公式が別記している「通常版とスピード・質感が異なるモデル」の対象にも入っていません。とはいえ公式はカラーによって滑りや質感が変わる場合があると全モデル共通で注意しており、通常版と厳密に同一とは明言していません。基本はデザイン違いで、公式定価は6,710円と通常版より約1,000円高いので、赤いデザインが欲しい人向けです。

ARTISAN ゼロ(零) SOFT XL TenZエディション
PRARTISAN ゲーミングマウスパッド NINJA FX ゼロ SOFT XL TenZ レッド アーチサン アーチザン 大型
同じXLでさらにブレーキを効かせたい人はXSOFTです。中間層が最もやわらかく、押し込むとスポンジが潰れて止まるため、フリック後にピタッと止める・スプレーを抑え込むといった動きに強く出ます。クッション性が高く手首や前腕の負担が軽いという評価もあります(レビュー由来の評価で、公式が示している値ではありません)。
反面、初動がやや重く、微調整(エイム補正)がしづらいという指摘もあります。押し付けて止める癖がある人・リコイル制御重視の人向けの指名買いで、最初の1枚ならSOFTのほうが無難です。

ARTISAN ゼロ(零) XSOFT XL
PRARTISAN NINJA FX ゼロ XSOFT XL ブラック (FX-ZR-XS-XL-B)
振り向きが26cm/360より小さい人、デスクを広く取れない人はLです。420×330mmあるので手首中心のエイムなら十分振れます。公式定価はXLの5,720円に対して4,620円ですが、通販の実売は時期によってXLに近づくこともあるので、Lを選ぶ理由は価格よりも「デスクに収まるかどうか」と考えてください。硬さは万能のSOFTなので、XLが置けない環境でも性格は同じまま使えます。

ARTISAN ゼロ(零) SOFT L
PRARTISAN NINJA FX ゼロ SOFT L 橙 (FX-ZR-SF-L-D)
参考価格: 約4,620円(2026年7月時点)
「ゼロでも止めきれない」「行き過ぎる」と感じるなら99式です。ARTISANのロースピード群の中でもゼロより明確に遅い、シリーズ最強の制動力を持ちます。止まり方はガツンとした急停止ではなく、粘るようにスムースに減速するのが特徴です。
滑走面は吸水速乾糸を使った丸編み生地で、手汗や湿度の影響を受けにくいカラっとした質感。止め性能を上げると手汗でベタつきがちですが、そこを両立しているのが99式を選ぶ理由になります。VALORANTやCS2のようにフリックと精密な停止が要るタクティカルFPS向きで、逆にトラッキング主体のゲームでは鈍く感じます。

ARTISAN 99式 SOFT XL
PRARTISAN NINJA FX 99式 SOFT XL 抹茶 (FX-T99-SF-XL-M)
ミディアム帯で迷ったら、まずハヤテ乙V2です。キ83との違いはシンプルで、採用実績と価格ならハヤテ乙V2(約6,600円〜)、方向差の少なさを取るならキ83(約7,040円〜)。ハヤテ乙V2は織地で縦横に速度差が出ますが、情報量が多く、合わなかったときの次の一手を決めやすいのが利点です。
公式分類はミディアムスピードの中でもやや速い側で、「軽い滑り出しと絶妙なテクスチャーで滑って止まるを実現した織地滑走面」と説明されています。V2の最大の変更点は導電糸の採用で、静電気による滑走干渉を抑え、低湿度環境でも滑走感が均一になります(高湿度時に滑りが鈍る感覚自体は残るという声はあります)。大きな視点移動からマイクロフリックまで破綻しにくく、Apexプロのマウスパッドとしてゼロと並ぶ二大定番とされるほど採用率が高い基準機です。
止め性能そのものはゼロや99式には及びません。トラッキング比重が高いFPSで、止めも捨てたくない人の選択になります。

ARTISAN ハヤテ乙V2 SOFT XL
PRARTISAN NINJA FX ハヤテ乙V2 SOFT XL ワインレッド (FX-HYO2-SF-XL-R)
ゼロを使っていて「もう少しだけ速さが欲しい」人の乗り換え先がキ83です。公式でも唯一「スピード・バランス型」という独自の枠に置かれており、国内レビューの体感評価では速度序列は99式 < ゼロ < キ83 < ハヤテ乙V2 < ヒエン < ライデンあたりとされます(公式が示す序列ではありません)。
特徴は六角形(ハニカム)のジャガード織で、滑る方向による差を抑える設計。ハヤテ乙V2と同じく導電糸入りで、低湿度時の静電気対策も入っています。初動が軽く速度はやや速めなのに、狙った位置でしっかり止まる——トラッキングとフリックの両立を狙うオールラウンダー向けです。上の序列どおりならハヤテ乙V2より一段落ち着いた速度の位置づけになります。

ARTISAN キ83 SOFT XL
PRARTISAN NINJA FX キ83 SOFT XL ブラック (FX-K83-SF-XL-B)
「ライデン級の滑り出しが欲しいが止まりも捨てたくない」人の中間解がヒエンです。公式の説明は「シャープな滑り出しと強いザラつきをもつ、スピード寄りのバランス型」。
滑走面は梨地織りのアムンゼン生地で、ARTISANの布パッドの中で最もザラつきが強いのが特徴です。細かい凹凸でマウスソールの接触面積が減るため、速いのに減速が効くという仕組み。軽い力で敵を追い続けられるのでトラッキング適性が高く、海外VALORANTの上位勢にも定番として使われています。

ARTISAN ヒエン(飛燕) SOFT XL
PRARTISAN ゲーミングマウスパッド NINJA FX ヒエン SOFT XL ネイビーブルー アーチサン アーチザン 大型
布パッドのままガラスに迫る滑走速度が欲しい、でもガラスの硬い感触と止まらなさは受け入れられない——その解がライデンです。公式のハイスピード群に分類され、同群は「鋭く、高速な滑りをもつ上級者向け滑走面」と明記されています。
滑走面は編地(ニット)で、コーティングは一切なし。それでいて「布とは思えない高速な滑り」に到達しているのがライデンの特殊さです(上位のシデンカイV2はガラスビーズコーティングで感触が別物になりますが、こちらは生産終了)。ザラつきは弱くサラサラした手触りで、滑走中のフィードバックが均一なので、追いエイム・切り返しの安定感が持ち味です。
止めは表面ではなくベースの硬さで作る設計なので、止めも欲しい人はSOFTかXSOFTを選ぶことになります(下のカードはSOFTです)。

ARTISAN ライデン(雷電) SOFT XL
PRARTISAN ゲーミングマウスパッド NINJA FX ライデン SOFT XL コーヒーブラウン (FX-RD-SF-XL-C)
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※在庫や最新の価格は、リンク先の各ショッピングサイトでご確認ください。ARTISANはカラーによって滑りや質感が変わる場合があると公式が明記しています。買い替えで前回と同じ感触を求めるなら、同じ色を選んでください。
出典: シリーズ分類・硬さ・サイズ・価格はARTISAN公式サイトの選択ガイドおよびゼロ・TenZレッド・99式・ハヤテ乙V2・キ83・ヒエン・ライデンの各製品ページ、使用感の評価はDPQP・ガジェキット・ゲームギークほか国内レビュー、サイズと振り向きの目安は国内レビューを当サイトで換算(いずれも2026年7月時点)。価格は公式ストアの開始価格の目安で、サイズ・硬さ・時期により変動します。

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