マウスグリップテープは、マウスの側面や上面に貼って指の食いつきを足す消耗品です。手が滑ると落とさないように握り込みがちで、余計な力が入ります。滑らない前提で持てれば軽く支えるだけで済む、というのが導入の理由です(ただし操作精度への効果を数値で示したデータはなく、体感の話です)。逆に言えば、いま滑っていない人が貼っても体感はほとんどありません。効くのは汗や乾燥でグリップが不安定な人に限った話で、千円台から試せる小さな対処という位置づけです。
マウスの裏に貼って滑走を変えるマウスソールが「裏」の調整なら、グリップテープは手が触れる側面の調整です。役割が違うので併用できます。マウス本体の選び方はゲーミングマウスおすすめへ。
グリップテープで何が変わるか
- 手汗での滑り: 吸汗性のある素材は汗を吸って表面をドライに保ちます。Pulsarは公式に「手汗を吸収しグリップ力を高める」と説明しています
- 握りの力み: 落とさないための力みが減るという声が多く見られます。ただしエイムが良くなったことを示す定量データは確認できておらず、体感の域を出ません
- シェルの手触り: ハニカム(穴あき)シェルで穴のフチが指に当たるのが気になる場合、テープを貼ると当たりが和らぎます。ただし薄いテープでは穴の上が指で押すとわずかに沈むので、完全に平らになるわけではありません
選び方|汎用カットか、機種専用か
| タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|
| 汎用カット済み | 六角形や長方形のピースがカット済み。貼る位置は自分で決める。側面のカーブがきつい機種では端が浮いたりシワが寄ったりしやすい | 機種を乗り換えても使い回したい・側面が比較的フラットなマウス |
| 機種専用プリカット | 型抜き済みで手間なく綺麗に仕上がる | 見た目重視・全面をきっちり覆いたい |
| Un-cutシート(DIY) | 自分で型を取って切る。自由度は最大だが手間がかかる | 貼る範囲を細かく詰めたい |
素材は大きく2系統です。布・ガーゼ系は汗を吸って表面をドライに保つタイプ、シリコン・ラバー系は摩擦そのもので止めるタイプで、後者は汗を吸って乾かす仕組みではありません(シリコン系は発汗が多いとグリップが落ちるという評価もあります)。汗が多い人は吸汗系、手が乾きぎみで摩擦だけ足したい人はシリコン系が噛み合います。
厚みは製品によって0.27mm前後の極薄から0.5mm前後まで幅があります。左右両サイドに貼ると厚みの2倍が本体幅に加算されます(0.5mmなら幅+1mm)。
おすすめ2種
手汗で滑る人に|Pulsar Supergrip Pre-cut Universal
ガーゼ包帯を独自製法でシート化した素材に、3M製の粘着剤をラミネートした日本製のテープです。公称の厚みは0.5mmで、汗を吸ってドライに保つタイプ。レビューでは「汗ばむほど指が吸い付く」という声があり、手汗が多い人ほど恩恵が大きいとされています。六角形・長方形・円形など複数の形が計32ピース入っていて、機種専用ではなく好きな位置に貼る方式です(同シリーズにはUn-cutシートや機種専用プリカットもあるため、購入時は商品ページの画像で内容物を確認してください)。
握りを太くしたくない人に|TALONGAMES SG-1
厚み0.27mmのシリコン製で、極薄クラスです。粘着剤は3M製。クリアピンクの半透明カラーで、貼ってもマウス本体の色やロゴが透けて見えます(同シリーズには透明・ブルーもあります)。汎用の長方形ピースがカット済みで、サイドやホイール周りに貼り分けられます。
注意点として、シリコンは汗を吸わないので、汗が多い人は表面に汗が乗った状態になります。摩擦自体は素のシェルより強いものの、Supergripのように「乾いた状態を保つ」効果は期待できません。手汗が滴るタイプの人はPulsar、汗は普通だが握りの太さを1mmも変えたくない人はこちら、という切り分けになります。販売店の説明では、貼付時の小さな気泡は数日の使用で自然に消えるとされています。
貼り方|脱脂 → 位置決め → 気泡
- 脱脂: 清潔な布やアルコールワイプで貼る面の皮脂とホコリを拭き取り、完全に乾かしてから貼ります。油分やホコリが残ると密着しにくくなります。ただし高濃度のアルコールで強くこすると、機種によっては印字やコーティングが傷むので、軽く一拭きで十分です
- 位置決め: 裏紙を付けたまま当てて位置を決めます。汎用カットならマスキングテープでアタリを取ると失敗しません
- 貼付と気泡: 裏紙を少しずつ剥がしながら端から貼り、乾いた布で押さえ、空気が入らないように圧着します
全面を覆う必要はありません。指が触れる面だけをカバーすれば十分で、部分貼りにすると幅の増加も糊残りのリスクも減らせます。
貼り替えと剥がし方
グリップテープは消耗品で、Pulsarも公式に消耗品と位置づけています。交換目安はGRAPHTが約3〜6ヶ月としていますが、実際の寿命は手汗の量と使用時間で大きく変わり、3か月ほどでグリップ力の低下を感じたというレビューもあります。グリップ力の低下・汚れ・端の浮きが出たら貼り替えのサインです。なお、汗そのものでテープが剥がれ落ちることは通常ありませんが、汗と皮脂が溜まった端から徐々に浮いてきます。一度剥がしたピースは粘着力が落ちて貼り直しには向かないので、浮いたら新しいピースに交換する前提でストックを持っておくと楽です。
剥がすときは端からゆっくり引きます。3M粘着は糊が残りにくいとされますが、糊が残った場合は、シールはがし剤をティッシュなどに染み込ませてから拭き取ります。溶剤をマウスに直接吹きかけるのは、隙間から内部に入って故障の原因になるため避けてください。どうしても剥がれにくいときはドライヤーの弱風を離して数秒あてると粘着剤がやわらかくなります。ただし当てすぎるとシェルの塗装や内部に熱が入るので、「ぬるい」程度で止めてください。
注意が要るのはラバーコート(ゴム塗装)のマウスで、経年で加水分解しかけたコーティングは粘着に持っていかれることがあります。心配なら、まず底面など目立たない場所に小さく貼って数日置き、剥がして確認してから本番の面に貼ってください。
選び方のまとめ
- 手汗が多い・汗で滑る → Pulsar Supergrip(吸汗系・0.5mm)
- つまみ持ち / 小型マウス / 握りを変えたくない → TALONGAMES SG-1(シリコン・0.27mm)
- 見た目をきっちり仕上げたい → 自分のマウスの機種専用プリカット
- 貼る前の脱脂は必須。まずは両サイドだけの部分貼りから
- 消耗品なので数ヶ月で貼り替える前提で考えてください
- パッド側の摩擦も含めて詰めるならマウスパッドとマウスソールもあわせて見直すと効果的です
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グリップテープは千円台から買える消耗品で、エイムが劇的に変わる類のものではありません。手が滑って余計な力が入っている人には効きますが、いま滑って困っていないなら買う必要はありません。
当サイトのおすすめは、対戦FPSで実績のある定番機と、スペックや評判を自分で確認できたものだけを選んでいます。予算や好みで選べるよう複数挙げていますが、どれも安心して使えるものです。
※在庫や最新の価格は、リンク先の各ショッピングサイトでご確認ください。グリップテープは同じシリーズでもカット済み/Un-cut、ピースの形状・枚数、カラーの違うバリエーションが並んでいることがあります。購入前に商品ページで内容物をご確認ください。
出典: 素材・厚み・内容物はPulsar公式およびメーカー・販売店の製品情報、貼り方と交換目安はGRAPHT、製品タイプの整理はDPQPほか国内レビュー(いずれも2026年7月時点)。価格はセール等で変動します。